みなさまは、ドラム式洗濯機が置けないと言われたことはありますか?
わが家は一度設置できないと言われ、泣く泣くドラム式洗濯機をキャンセルをしたことがありました。
設置不可と言われてもわが家は諦めずに、どうにかドラム式洗濯機を置く方法はないかと試行錯誤しました。
洗濯機の設置スペースに限りがある人でも、
どうにかしてドラム式洗濯機を置きたい……
と思う方はいると思います。そんな方のために、狭いスペースでもドラム式洗濯機を設置する方法についてまとめてみました!
設置場所が狭くて困っている方の参考になれば嬉しいです。
ドラム式洗濯機が設置できないと言われた話
まずは、我が家の経験談をご紹介します。
私たちは、引っ越しに合わせてドラム式洗濯機に変えるために家電量販店に行き、購入までしていました。
最上位モデルを安く買いたかった
そのとき購入した洗濯機は、Panasonicの当時の最上位モデルでした。
展示品限りで、とても値段が下がっていたので購入に踏み切りましたが、気がかりな点もありました。
気がかりな点は何だったかというと、
- 自宅のスペースで、本当に設置できるかを確認できないまま購入した。
- 間取り的に右開きの方が良かったが、展示品は左開きだった。
展示品限りで、今購入しないともうチャンスはないという状況だったため、このような懸念点がありながらも購入をしていました。
購入に踏み切った理由としては、
- 購入前に図っていた洗濯パンのサイズをもとに、設置できると判断した。
- 扉の向きは反対が理想的と思ったものの使う事はできるだろうと判断した。
- 最上位モデルを安く購入できるチャンスを逃したくなかった。
この3つです。
搬入したものの設置できないと言われてしまった
そして、搬入当日。
店頭で対応していただいた方とは別の、配送専門のスタッフさんが搬入に来られました。
商品を出す前に、自宅のスペースを確認していただいたところ、
もともと付いている蛇口が大きいので、設置するとギリギリになります。
おすすめはできません。
と言われてしまいました!
そう言われてしまうと、無理に設置してくださいとは言えませんでした。
商品を取り出さなければ返品可能とのことだったので、念願のドラム式洗濯機を泣く泣く諦めてキャンセルすることになったのです。
ドラム式洗濯機を諦められない
キャンセル後しばらくは、持っていた縦型の5.5㎏の洗濯機を使っていました。
しかし、子どもも生まれ洗濯回数が増える生活に耐えられなくなりました。
洗濯機大きくしたい!やっぱりドラム式買おう!!
という話になり、ふたたび洗濯機を選ぶことになりました。
再度ドラム式洗濯機を探し、無事に購入→設置ができました。私たちがどのドラム式洗濯機を買ったかは、こちらの記事をチェックしてください!
ドラム式洗濯機が置けるスペースの最小サイズ
そもそも、ドラム式洗濯機が置けるスペースの最小サイズはどれくらいなのでしょうか。
各メーカーのドラム式洗濯機でいちばん小さいサイズをまとめてみました。
- Panasonic
- TOSHIBA
- HITACHI
- AQUA
- アイリスオーヤマ
今回は以上の6社の洗濯機をまとめています。
結論から言うとどのメーカーも大きくサイズは変わりませんでした。
各メーカーの最小モデル一覧表
6つのメーカーから発売されているドラム式洗濯機の最小モデルを一覧にしました。
Panasonic NA-VG770 | HITACHI BD-STX120H | TOSHIBA TW-127XP2L | SHARP ES-S7H | AQUA AQW-DX12N | アイリスオーヤマ CDK842-W | |
---|---|---|---|---|---|---|
本体幅(mm) | 599 | 600 | 600 | 598 | 595 | 595 |
本体奥行(mm) | 558 | 538 | 720 | 600 | 537 | 652 |
本体高さ(mm) | 1050 | 1065 | 1060 | 980 | 866 | 908 |
ドア全開時 の奥行(mm) | 1152 | 1140 | 1175 | 973 | 1127 | |
容量(kg) (洗濯/乾燥) | 7.0/3.5 | 12/6.0 | 12/7.0 | 7.0/3.5 | 12/6.0 | 8.0/4.0 |
参考価格 | 194,249円 | 215,454円 | 241,000円 | 170,094円 | 219,980円 | 150,010円 |
詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 | 詳細 |
この一覧からわかるように、それぞれのメーカーではほとんどサイズに差がないことがわかりますね。
幅:約60cm 高さ:約90~105cm 奥行:約54~72cm
全メーカーのサイズを平均すると大体これくらいです。
洗濯機本体のサイズには大きな差はありませんが、洗濯や乾燥ができる容量の差がかなりあるので、家族構成や使用する人数に合わせて検討する必要があります。
3人以上であれば、洗濯容量は7kg以上は欲しいところです。
さらに乾燥できる容量にも注意して選びましょう。
乾燥の容量はできる限り大きい方が便利ですよ!
設置スペースの測り方
自宅でもドラム式洗濯機が設置できるのか確かめるためには、設置スペースの測り方を知る必要がありますね。
設置スペースを測るポイントは以下の4つです。
- 防水フロアーのサイズ
- 設置面から上部の棚(もしくは天井)までの高さ
- 設置面から蛇口までの高さ
- 壁面からの奥行
この画像の矢印の長さと、ドラム式洗濯機を置く防水フロアー(防水パン)のサイズを測ることで、設置可能かある程度予測ができます。
防水フロアーの測り方は以下の通りです。
この画像のように測ってみましょう。
今回参考にしたのはPanasonicですが、他のメーカーのドラム式洗濯機も防水フロアーの必要なサイズはほとんど変わりませんでした。
ですので、奥行は54cm、幅は59cmくらいあれば、十分設置できる可能性があります。
狭いスペースにも置けるドラム式洗濯機
先ほどまとめた洗濯機を、容量ごとに分けて紹介します。
希望の容量をかなえられるドラム式洗濯機はどれかチェックしてみてください。
容量:7~8kg前後
まずは一人暮らしであれば十分な容量の7~8kg前後のドラム式洗濯機をご紹介します。
Panasonic NA-VG770
ドラム式洗濯機のなかでも人気の高いパナソニックでも、スリムサイズの種類がありました。
- 幅と奥行きが約60cm
- スゴ落ち泡洗浄
- 温水スゴ落ち泡洗浄
- 低温風パワフル乾燥(ヒーター乾燥)
幅と奥行きが約60cmとマンションなど狭いスペースでも置けるように設計されています。
しかもスタイリッシュなデザインなので、生活感が出過ぎないところが魅力です。
機能としては、最低限の搭載ではありますが、乾燥機能があるだけで置く価値はありますよね。
- 必要最低限の機能でもいいからドラム式洗濯機を使いたい人
- 機能は求めつつ価格も抑えたい人
SHARP ES-S7H
ドラム式洗濯機を設置した際に真下の排水にも対応しているので、防水フロアーのサイズが内寸奥行540mm以上であれば設置できます。
- 洗濯槽自動お掃除
- 乾燥ダクト自動お掃除
- ヒーターセンサー乾燥
- 低騒音設計
- おしゃれ着・時短コース
コンパクトサイズですが、自動お掃除機能があるのは便利ですね。
- 乾燥後のお掃除をなるべくしたくない人
アイリスオーヤマ CDK842-W
ダントツで値段が安いのがアイリスオーヤマのドラム式洗濯機です。
- 温水洗浄でニオイや黄ばみを徹底洗浄
- 温風乾燥
- ふんわりシワ取りコースでアイロンいらず
- 布団コースやおしゃれ着コースなど複数のコース対応
このモデルは、温水洗浄にも対応していて、ニオイや黄ばみを徹底洗浄してくれます。
また、通常モデルよりも高さが低く設計してあるので、蛇口が邪魔で置けないという物件も置けるかもしれません。
- 低価格で抑えたい人
- 本体の高さが低いドラム式洗濯機を探している人
容量:10kg以上
続いて容量が10kg以上でスリムサイズのドラム式洗濯機をご紹介します。
HITACHI BD-STX120H
HITACHIのドラム式洗濯機はどのモデルも大きくサイズは変わりませんでした。
なので、高機能なモデルを紹介しています。
- 乾燥フィルターがなくなった
- 低音ヒート式乾燥
- 液体洗剤・柔軟剤自動投入
- 高濃度洗剤液と大流量シャワーで洗う「ナイアガラ洗浄」
- 洗い方や時間を自動で調整する「AIお洗濯」
HITACHIのいちばんの特徴は、乾燥フィルターがなくなってお手入れが不要になったことです。
乾燥機能を使うと、どうしても毎回のお掃除は必要になります。それが要らないのは、かなりメリットが大きいですよね。
- 乾燥後のお掃除を楽にしたい人
- たっぷり洗濯できる容量がほしい人
TOSHIBA TW-127XP2L
TOSHIBAのドラム式洗濯機もほとんど同じサイズだったので、最上位モデルをご紹介します。
- ヒートポンプ除湿乾燥
- 乾燥容量が業界トップクラス
- 抗菌ウルトラファインバブル洗浄
- UV除菌コースで洗えないものも除菌ができる
- 液体洗剤・柔軟剤自動投入
わが家が購入したドラム式洗濯機の最新モデルです。
乾燥容量がいちばん多いので、乾燥機能を使い倒したい方におすすめです。
- できるだけたくさんの衣類を乾燥させたい人
AQUA AQW-DX12N
AQUAは業務用の洗濯機を製造していたメーカーで、そのノウハウが「まっ直ぐドラム」に応用されています。
- 洗濯容量12kgなのにコンパクト
- ヒートポンプ乾燥
- サポートヒーターとUVライトで抗菌もできる
- 液体洗剤・柔軟剤自動投入
- 乾燥フィルター自動お掃除
洗濯容量が12kgでここまでコンパクトなドラム式洗濯機は他にないレベルです。
我が家もこのモデルも候補に入っていたのですが、まっ直ぐドラムが不便そうだったので購入しませんでした。
ですが、設置スペースが限られる場合はとても魅力的なモデルだと思います。
- 洗濯容量は欲しいけど、設置スペースが限られている人
- 機能性を求めつつ価格を抑えたい人
ドラム式洗濯機を置くためのチェック項目
コンパクトなドラム式洗濯機があることがわかったら、実際に設置するスペースがあるかどうかを確認してみましょう。
ドラム式洗濯機を置くためのチェック項目をまとめてみました。
- 搬入経路の幅を確認する
- 洗濯機と壁の距離を確認する
- かさ上げグッズで排水スペースを確保する
- 蛇口の位置を確認する
搬入経路の幅を確認する
ドラム式洗濯機に限らず、どんな大型家電でも搬入経路の確認は重要ですよね。
ドラム式洗濯機は本体幅+10cmが必要とされています。
しかし、搬入するスタッフの判断によって、それ以下の幅でも搬入してくれる場合があります。
不安な場合は、事前に搬入の見積もりができるサービスを利用することをおすすめします!
洗濯機と壁の距離を確認する
洗濯乾燥機を設置する場合は、消防法によって本体と壁の間に一定の距離を確保する必要があります。
確保する距離は、洗濯乾燥機の種類によるので説明書やパンフレットを確認しましょう。
かさ上げグッズで排水スペースを確保する
排水口の位置によっては、ホースの取り付けが難しい場合があります。
特に防水フロアーが小さいと、洗濯機本体の真下に排水口がくることがあり、設置が難しいことも。
そんなときは、かさ上げグッズを利用して排水ホースを接続する方法を検討しましょう。
かさ上げグッズとは以下のような物のことです。
洗濯機によっては、このようなかさ上げグッズの使用を推奨しないものもあるので注意が必要です。
なので、利用したいときは事前に確認し自己責任で利用することになります。
蛇口の位置を確認する
意外と見落としがちなのが蛇口の位置です。
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機に比べて、本体の高さが高くなる傾向があります。
大丈夫だろうと思っていたはずが、蛇口が邪魔で設置できないという場合もあるので、蛇口の高さもチェックしておきましょう!
特に築年数が古い物件や、昔ながらのつくりの物件は、高さが足りない可能性が上がります。
反対に最近の物件や、リノベーションされている物件は、ドラム式洗濯機を置くことを想定したつくりになっている場合が多いです。
ご自宅はどうか確認してみましょう!
まとめ:どうにかしてドラム式洗濯機は置ける!
今回は、コンパクトなドラム式洗濯機についてご紹介しました。
設置スペースが狭くてもドラム式洗濯機を置くためのポイントは以下の通りです。
- 正しく設置スペースを測る
- なるべくコンパクトなモデルを選ぶ
- 事前に搬入・設置の見積もりサービスを利用する
- かさ上げグッズなどで工夫できないか検討する
以上のポイントを実践することで、かなりの確率でドラム式洗濯機を置くことができるはずです。
我が家も一度は設置を断られましたが、入念にサイズを測り、事前に見積もりサービスを利用するなどで無事に設置することができました。
対応するスタッフによっても設置の判断は変わる可能性があるので、一度無理と言われてしまっても諦めずに相談することをおすすめします。
みなさんも無事にドラム式洗濯機を置けますように…!